大阪から池田経由で車で1時間、そこはひっそりと静まりかえった山間の渓流沿いの温泉場。
泉質は、アルカリ性の炭酸塩類泉。鉄分を含み神経痛、胃腸病に効き目があるとか。
民宿「湯の壺」は素朴な温かいもてなしで日ごろの疲れを癒してくれる。
別館での食事どころがなんといってもいい。築後200年の茅葺の民家を再生した
「紀真暮庵」(きまぐれ庵)では春は山菜と川魚料理。夏は名物鮎料理にホタル観賞。秋には松茸・栗料理、地鶏のすき焼き。
冬場はもちろん雪見酒とボタン鍋(しし肉は地元丹波産のしし肉で、冷凍はせず、手切りで提供)
さらに手作りの豆腐にさしみこんにゃく、野菜はほとんどが自家農園の採れたてのものと至れり尽くせり。
それに近頃では囲炉裏での笹山牛のすき焼きも供される。それでいて10,500円~の価格はありがたい。
6月の中旬、女性9人で「ほたると笹山牛」をたっぷりと味わってきた。
鮎の背ごしも久方ぶりで味わい、新鮮な鮎の香りと食感を楽しませてもらった。
山間の小さな温泉場で定年後、オーナー自ら茅葺の民家を再生。囲炉裏を囲んでの
自然豊かな食事、そして何事も自然体で受け入れてくれるサービスはとってもありがたいものだ。
山の中の優しいクリエーターさん、いつまでもこの状態で続けていってください。