漢字は一字一語を表す、音と意味両者を表現する表語文字。
その上、それぞれの人の手を通じて、その人となりの個性がプラスされ
人の数だけ個性的な文字が出来上がる。
さらに、筆など表現する材料によりさらに文字は個性化していく。
私が竹筆に出会ってからはその味わい深さに勇気をもらい
我流での文字表現をするようになった。
繊維の塊である竹から、筆の命でもある筆先を作るには
竹を細く割り、煮て、叩くなどして仕上げられ
名人といわれる人のものは3ヶ月もかけられ何万円もするものから
道の駅など地場で作られた千円前後のものまで多々あるが
その竹筆によって味わい深さが違い、文字を書く楽しさはさらに増す。
今回「走」という文字を勢いよく、より疾走感を強調して描いてみましたが
いかがでしょうか。ぜひ一度お試しあれ。